世界保健機関(WHO)は15日、スイス・ジュネーブで、2013年版「世界保健統計」を発表した。世界194カ国・地域の保健・医療データを対象に、国民の平均寿命、死亡率、医療保健サービス体制など9分野における分析が行われている同報告によると、中国人の平均寿命は、2011年に76歳に達した。この数字は、発展途上国の平均レベルより長いどころか、一部のEU国家を上回っていることを示している。環球時報が報じた。
15日付英ロイター通信の報道によると、今回の年度報告でまとめられたWHO加盟国の最新保健統計データの中でも、各国の平均寿命に最も関心が集まっているという。WHO感染症・疾病対策担当のColin D. Mathers氏は、「1990年に64歳だった世界の平均寿命は、2011年には70歳にまで延びた」と指摘。報告の統計データによると、平均寿命が最も長い国は、日本、スイス、サンマリノの3カ国で、83歳を上回った。これに続いたのはオーストラリア、アイスランド、フィンランド、イスラエル、シンガポールで82歳、中国は76歳と、同程度の発展途上国より長い。アフリカのブルンジ、カメルーン、中央アフリカ、レソトの平均寿命は50歳前後。
「統計」では、中国における保健環境の改善について特に取り上げられている。高所得国の平均寿命は80歳、中・高所得国は74歳と、中国は中・高所得国並みとなった。一方、朝鮮、南アフリカ、レソト、ジンバブエ、リビアの平均寿命は低下した。
「人民網日本語版」2013年5月17日