生まれてくる赤ちゃんの健やかな成長や安産を願って、妊婦のお腹に絵を描く、ベリーペイントが中国でも密かなブームとなっている。そんな中、アニメーションツール「Flash」を使って作品を制作している漫画家・成涛さんが最近、妊娠した妻と自分の大きなお腹に施したかわいいペイントが、仲睦まじい家族をユーモアたっぷりに描いていると話題になっている。揚子晩報が報じた。
成さんの投稿にはストーリーがあり、始めは、妻の大きなお腹はさみしそうな表情をしている。そんな妻を慰めようと、大きなお腹をした成さんも“妊婦”の仲間入り。お腹とお腹の会話が始まる。妻のお腹がうれしそうな表情をしている時は、成さんのお腹からも笑顔がこぼれている。一方、妻のお腹が悲しそうな顔をすると、成さんのお腹がすぐに駆け付け、妻のご機嫌を取る。成さん夫婦は暇な時に、二人でベッドに横になり、ペイントし合ったり、お腹の赤ちゃんに話しかけたりしているという。時には、成さんが赤ちゃんの絵を妻のお腹に描き、そこにキスをしたり、妻のお腹の上で息子と「サッカー」をしたりする。成さんは自身のペイント画像を通じ、赤ちゃんが生まれてくるのを首を長くして待つ夫婦二人を記録している。仲睦まじい家族をユーモアたっぷりに描く画像に、ネットユーザーも思わず口元を緩めている。
幸せいっぱいのペイントにネットユーザー大絶賛
創造的でユーモアにあふれた同画像は、中国版ツイッター「騰訊微博(ミニブログ)」上で「史上最も萌えた妊婦の画像」と称され、話題に。3万回以上転送された。ネットユーザーからは、「愛情があふれている。記念写真より、手書きのほうがずっといい」「大きなお腹の春だ」「赤ちゃんが生まれて来てからも、同じようにペイントして」「とてもかわいくて、創造的!」「よく探せば、身の回りにはロマンが溢れている」などの声が寄せられている。ネットユーザーから寄せられる溢れる賛辞は、成さんだけでなく、夫人にとっても大きな励みになっている。自分と共に幸せも苦しみも味わってくれる夫の存在を確認する機会になったことだろう。成さんは、生まれてくる赤ちゃんにもペイントを施し、親子3人の幸せな暮らしを記録する予定だという。
「人民網日本語版」2013年5月21日