○「卒房族」の心理状態2:住宅価格は今後さらに上昇する見込み
鄒さんによると、卒業後すぐに家を買う予定のクラスメートは少なくないという。彼女は、「友人の中に、南京の大学に通う河北省出身の男子がいる。彼は、まだ就職先が見つかっていない状況なのに、住宅の購入を検討している。河北には帰らず、南京で仕事をするつもりで、両親も住宅の頭金を出すようだ」と語った。
投機的な意味合いでの住宅購入という点から見ると、地方出身の学生が急いで家を買う理由は、単なる住居の確保だけにとどまらない。鎖家地産市場アナリストの尹筱沁氏は、少し前に秦淮区の不動産店舗で取り交わされた取引について、次のように話した。
「ある南京地元の男子学生が、卒業後、銀行に就職することが決まっていた。彼の両親は、城市桃園にある面積118平米の中古住宅を彼のために購入した。購入総額は278万元(約4380万円)、うち約50万元(約790万円)は住宅ローンを組んだ。面白いことに、この物件は未内装物件だった上、名義変更時に、男子学生は仲買者の不動産業者に対し、『当面内装工事を行う予定はなく、自分が住む予定もない。住宅価格が今後下がることはあり得ないだろうから、とにかく購入しておいて価格がさらに上がるのを待って、結婚する時に買い換えてもいいと思っている』と話したという。不動産業者によると、この学生の両親も、南京に2軒の物件を所有しており、投機目的での購入であることは明らかという」。