相手の女性の出身地域を選ぶことは、息子の幸福な結婚のための現実的な防御手段と言えるだろう。出身地域のほか、「家柄が釣り合っている」とは、家柄のランクや収入がほぼ同じであることを意味している。
「私達が探すポイントは、家庭環境・家庭教育です」-息子の代理お見合いに来た母親は、はっきりと言った。「私たちより高いハードルを設けている人、低いハードルを設けている人、いずれも駄目です。同程度の家柄の人でないと、考え方も変わってきます。両家は『近い』存在でなければなりません。さもないと、後々必ずひと悶着起こります」とこの女性は述べた。
親の方は極めて現実的かつ理性的だ。一方、当人は、どれだけ現実的なのだろうか? 調査の結果、今の独身男性は、親と同様、「現実重視」の傾向が明らかになった。
徐氏(29)は、仕事の関係である女性と知り合った。とびきりの美人という訳ではないが、性格が良く、教養もなかなかのものだ。徐さんは、「この女性なら」と思うようになった。しかし、彼女を家まで送った後、考え方が180度変わった。女性は、築30年の古びた家に住んでおり、一階で出迎えた母親は、一目見て「教養のないただの家庭の主婦」であることが分かった。「将来、僕に子供ができた時、子供があんな母親を持つ人と結婚することなど全く考えられない。僕の両親はともに、高級なインテリ層で、双方の違いはあまりにも大きい」と彼は述べた。