中国サッカー界に新たな動き

japanese.china.org.cn  |  2013-06-28

中国サッカー界に新たな動き。

タグ:中国サッカー

発信時間:2013-06-28 17:44:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

林国本

先般、中国安徽省の合肥市で行われた中国サッカーチームとタイ青年チームとの試合で中国チームは1対5で敗れ、これがキッカケとなって中国サッカー界に新たな動きが現れた。

まずは一部サッカー・ファンが試合終了後、中国側の選手控え室の近くに押しかけヤジを飛ばし、その後、一部新聞のスポーツ欄に中国チームの敗退についての論評が現れた。大方の見方では、それ以前にオランダチームに1対2で敗れはしたが、これはファンの心理的許容限度から見て、受け入れられるものであったのか、これといった動きは見られなかった。しかし、タイとの試合では、何人かの前世紀90年代生まれの選手もいて、それほど強くはないと思っていた相手にこてんぱんにやられたのだから、ファンにとってはショックだったに違いない。イライラしたファンたちは中国チームのカマーチョ監督(スペイン人)の能力をも疑い始めた。

中国サッカー界はイギリス、オランダ、セルビアなどからナショナルチームの監督を招請して来たが、ごく少数のもの以外、あまり成果をあげるに至らなかった。原因はどうも中国のサッカーについて深く知らず、自己流を貫こうとしたことにある、と見られている。また、やれドイツのサッカーに学べ、やれブラジルのサッカーに学べ、スペインのサッカーに学べと言って、異なったスタイルの間で揺れ動き、みずからのスタイルを構築するに至らなかった。


中国ではほとんど毎日のように世界の強豪の試合の模様がテレビで放映され、サッカーファンの人数も多いので、サッカーの試合は注目の重点となっている。そして、いくらか進歩はしたものの、ずっと戦績がパッとせず、二流チームといわれつづけている中国チームに対する不満がうっ積していたところにこの負けいくさとなったからたいへん、サッカー主管部門は冷静に対処することに努めはしたが、スポーツ記事には「象が竜を打ち負かした」といった表現も出てきて、不満がだんだんとふくらんでいくかに見えた。サッカー主管部門は、カマーチョ監督に対する解約を明らかにし、その話し合いに入っている。

中国のスポーツ界は全般的に見て、オリンピックなどで上位を占めるに至っているが、サッカーなどのボールゲームはどうも思うとおりには進歩が見られないというのが現状である。同じアジアでも日本のサッカーは中国より進歩しているし、中央アジア、中近東のチームも中国より強くなっている。

私見では、今回の出来事は、中国のサッカー界にとっては、苦境から脱出するキッカケになると見ているが、そのためには中国人の体質に合ったサッカーのスタイルを構築する必要がある。卓球、バドミントン、飛込みなどは独自のトレーニング法を編み出して、好戦績を示しているではないか。もちろん、個人のプレーを主とするものと、イレブンのコンビネーションを必要とするサッカーとは異なるところもあろうが、このあたりで中国の特色のあるサッカーのトレーニング法を編み出して中国チームのレベルアップをはかることを考えてはどうか。サッカー・ファンの1人としていつもこのことを考えている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年6月28日

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