7月10日に四川省都江堰市で発生した大規模な土砂崩れは13日午後7時までに43人の死亡が確認され、118人が行方不明となっている。DNA鑑定によりすでに死者10人の身元を確認した。
専門家の現地調査に基づく分析によると、今回の災害は特殊な地質、降雨条件下で引き起こされた大規模な土砂崩れ災害で、予測困難、突発的、大規模といった特徴がある。第1に崩落部は礫岩で構成され、植被率が極めて高く、高低差が200メートル余りで、複数の地質調査機関が2005年、2008年、2009年、2010年、2012年、2013年に相次いで都江堰全市の土砂災害調査を行なったが、いずれも土砂災害の危険地区ではないと判定していた。第2に崩落地点は最も近い三渓村の村民の住宅から約500メートルと、比較的安全な距離があった。だが7月8日以来の特大暴雨(24時間以内に250mm以上)で山体内部の貫通的亀裂に流入した大量の地表水によって高い圧力が形成され、大規模な土砂崩れが突発的に発生した。第3に災害発生時、現場はずっと特大暴雨状態にあり、雨の影響と道の問題で観察条件が極めて悪く、瞬く間に災害となった。現在も捜索・救出作業が続けられている。
「人民網日本語版」2013年7月14日