26日に開催された「第1回北京交通業界情報化大会」で明らかになったところによると、北京市は年内に、全ての路線バスにポジショニングシステムを導入する計画で、スマートフォンで停留所の二次元コードをスキャンすれば、バスのリアルタイム運行状況や、次のバスが何時に到着するかを調べることができるようになる。人民日報が報じた。
バスの到着時刻をリアルタイムで調べるシステムがすでに導入された路線では、全車両にGPSなどのシステムが設置され、車両の位置をリアルタイムで発信することができるようになっている。同市は今年の年末までに、このシステムを路線バス全てに設置し、今後は二次元コードを使った「バーチャル停留所サービス」を段階的に実現していく。また、地下鉄の西単駅や国貿駅など5駅の外には、リアルタイムの混み具合などをさまざまな色を使って知らせるパネルを設置し、利用客が移動手段を合理的に選択できるようにする。同システムは、15分先の利用客の分布予想も示し、通常のデータと比較して、混雑区間の予想などを伝えることもできる。
北京市ではこれまでに、中国初となる省級総合交通運輸モニタリング協調センター、路線バスのスマート調整・管理システムが構築されたほか、10以上のシステムからなる地下鉄・都市鉄道の交通スマート化運営システムも形成されている。同市は今後5年で、さらに多くの情報技術を交通分野に応用し、全路線を網羅する総合交通動的情報サービスシステムを構築する計画で、市民はスマートフォンやインターネットで駐車場を予約したり、路線バスの到着時刻を調べたり、タクシーを呼んだりできるようになる。
交通部門はこのほか、交通分野のエネルギー消費モニタリング統計システムも構築し、地下鉄・都市鉄道や路線バス、タクシー、観光、貨物運輸、郊外の旅客輸送、省級旅客輸送などに関わる車両や駅などのエネルギー消費を動的に追跡・モニタリングする計画だ。
「人民網日本語版」2013年8月1日