旧日本軍の細菌戦部隊の遺留品(731問題国際研究センター提供) |
楊氏は取材に対して、「今回の調査により、南方軍が1942年5月、保山市や昆明市で細菌攻撃を実施したことが証明された。南方軍は、都市や町に細菌弾を投じたほか、雲南省とミャンマーをつなぐ道路の沿線にある溝や井戸、池にもコレラ菌を投じた。これらの地域ではいずれも南方軍が残した生物化学防護服や大量のネズミの飼育ケージ、毒ガス応急箱などが発見された。これらは南方軍が細菌戦を行ったことを証明している」と明らかにした。
同グループは調査において、ミャンマーの北部や雲南省西部にいずれも南方軍防疫給水部があったことも発見した。同部は細菌部隊と密接に協力し、ネズミを飼育したり細菌を培養したりしていた。
楊氏はまた、「今回、南方軍が細菌戦を行ったことを示す証拠品の写真を600枚以上撮影し、証言も75件得られた。日本側の戦時中の資料が少ないため、細菌戦部隊の具体的な番号は特定できていない。我々は今後、細菌戦の証拠品と比較しながら、雲南省西部に派遣されたのは731部隊のうちのどの部隊なのかを最終的に確認する」としたほか、「研究が進むにつれ、731部隊が雲南省西部で実施した作戦の詳細や細菌戦・毒ガス戦を何度実行したのかなどが少しずつ明らかになり、南方軍が犯した歴史的罪を、最大限に証明することができるだろう」と述べた。
「人民網日本語版」2013年7月31日