欧州委員会によると、アントニオ・タヤーニ副委員長は、中国国家観光局の責任者と欧州・中国のビザ手続き簡略化に関する声明に調印した。
声明調印について、タヤーニ副委員長は、「中国人観光客をイタリアや欧州に引き込むうえで非常に重要な役割を果たし、2015年のミラノ国際博覧会にも貢献する」と述べ、欧州委員会が出した柔軟なビザ政策によって、さらに多くの中国人観光客を引き込むことができるとの見方を示した。また、ユーロ圏の経済危機の緩和にも役立つと見られる。中国人観光客が重要であることは明らかだが、現在の中国公民のビザ申請手続きは非常に煩雑であるため、欧州委員会はビザ政策の見直を検討し始めた。
欧州委員会による中国人観光客のビザ手続きの簡略化は、2015年のミラノ国際博覧会にも貢献すると見られる。イタリア政府は、博覧会に各界関係者を引き込み、イタリア観光を促進するための計画を制定しており、イタリア政府とミラノ政府は、国際博覧会を通してイタリア経済を促進したいと考えている。
胡潤百富(フージワーフ)」は、イタリアは今も中国人観光客が多額を消費する場所であるとしている。イタリア政府観光局のピエール・ルイジ・チェリ局長は、中国人観光客は消費力が最も高く、欧州での1人あたりの平均消費額は1万1000ユーロで、「グローバルバイヤー」と呼ばれていると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月2日