イギリス紙「デイリー・テレグラフ」の報道によると、アメリカのベテラン医師であるサム・パーニア博士は、先端医療技術によって近い将来「死者の復活」が可能になると述べている。呼吸停止して死亡した患者を、24時間後に復活させることができるというのだ。
この緊急医療内科医師は、「我々は死亡したばかりの患者、つまり死後数時間またはもっと長い時間が経過した患者を復活させることができる」と話す。さらに同氏は、今年6月にアメリカの俳優であるジェームズ・ガンドルフィーニ氏が心臓発作によって51歳で亡くなったが、もし当時、緊急医療を行っていれば、復活したかもしれないとも話す。彼の体を冷却し、身体組織に酸素を加えることで、身体組織が死ぬのを防ぐ。その後、心臓病の専門家によってレントゲンによる血管診断を行い、血管中の塊を摘出して血管を伸ばした後、心臓を再起動させるという流れだ。
パーニア博士の最新刊『死の摘出』では、多くの患者にとって死は可逆的なものであり、適切な時期に正しい治療を行うことができると主張している。「もちろん我々は全ての人の命を救うことはできない」が、極めて重い心臓病にかかった患者でさえ、治療不可能な患者を除けば生き返ることが可能だ。末期がんや処置の効かない伝染病の患者を生き返えらせるのは難しいが、心臓発作や大量出血は治療可能な病気だという。
パーニア博士は、「今後20年で、死後12時間あるいは24時間が経過した患者を復活させることができるようになる。患者が望めば、それを『生き返る』と呼んでもいいが、あくまで医療技術の一つに過ぎない」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月2日