■言語が国力のアピールに貢献
英語のほとんどの語彙はアラビア語やドイツ語、フランス語など、もともとは異なる言語に由来している。現在では、中国語が由来の英単語の数が日毎に増えている。
「文明のレベルが高く、社会が発達し、他言語の社会に属する人々に対して強い求心力を持つ国の言語ほど、往々にして大きな影響力を持つ。例えばローマ時代のラテン語や秦・漢時代の中国語、第2次世界大戦後の英語などがそうだ」と北京外国語大学中国語文化学院の孟徳宏副教授は中国語の影響力について語る。
言語は単独で存在しているわけではない。徐昌火教授は、「中国式英語が全世界に広がっているのは、表面的には現代中国で起こっている社会・文化現象が英語の語彙の中で正確に訳せないことが原因だが、深層レベルで見ると、中国語と外国語の言語文化交流が加速していることや、中国がグローバル化の過程にあることを示している。我々は喜んでこの現象を受け入れ、その変化を静観するべきだ。なぜなら、言語は永遠に変化するものだから」という見方を示した。