8月21日早朝、突然の脳内出血で逝去した黄さんは肝臓と腎臓2つを提供した。上海臓器移植分配システムの自動分配を経て、3名の末期患者へと無事移植された。亡くなった公民が提供する臓器を移植するのは上海市で初めての例で、黄さんとまったく血縁関係のない3名の危篤患者は再び生きる希望を抱いた。
同日、国家衛生計画出産委員会は「提供臓器調達・配分管理規定(試行)」を発表した。9月1日から、全国165の臓器移植の資格を有する公立病院で、志願でその公民の死後の臓器を提供・移植できるようになった。提供された臓器は、すべて中国臓器分配共有システムを通じ、待機患者の病状、待機時間、地理的位置など客観的条件に基づき、コンピューターによって最も合理的かつ適切な患者が選ばれる。
このシステムは国際社会の注目と称賛を集めている。世界保健機構(WHO)は、このシステムは人為的干渉を回避し、患者の医療状態と臓器の適合度など患者の医学的ニーズを臓器分配の唯一の準則としている。そして臓器の提供、移植の透明かつ公平、追跡可能な措置であり、人々の臓器提供に確固たる信頼基盤を築いたと称賛している。
中国の臓器移植は公益化に向け大きな一歩を踏み出した。