国家衛生計画出産委員会の関係者は、中国の臓器移植は60年代に始まり、数世代の努力を経て、現在中国の年平均の移植手術数は米国に次いで世界2位となり、移植患者の年生存率も世界をリードしていると紹介した。朱継業氏によるとは、中国の肝臓移植患者の1年の生存率は約87%で、3年の生存率は約80%だという。
「実際多くの国の臓器移植は死刑囚の臓器提供から始まっている。しかし、中国は長期に渡り死刑囚の臓器に依存し、一般市民の提供率がこれまでずっと低い水準にあったことが問題」と朱継業氏は指摘する。
世界保健機構はこのほどの研究から、中国の公民の臓器提供率は100万分の0.03程度で、臓器提供率が世界一高いスペインの100万分の35と比べると1000倍余り差があると発表した。
「中国の人権事業は絶えず改善、進歩している」。黄潔夫氏は「中国経済週刊」の記者に、「中国は2011年に刑法を改正し、国は死刑を逐次減らし、いずれ死刑を廃止する方向で進めている」と話す。
死刑囚の臓器への依存を解消することは、国際倫理の原則、持続可能な発展に合致するもので、中国の国情に適った臓器提供システムであり、中国の臓器移植事業をスムーズに進めるための先決条件である。「中国の臓器提供と分配政策は、公平、公正、透明の原則を遵守している」と黄潔夫氏は強調する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月3日