よく考えてみると、こうしたモラルの低い行為や「仰天」行為は、中国人だけに見られるものではなく、文化や考え方、ものの見方の差や違いであり、中国人が内に秘める素朴さ、善良さはいかなる国にも劣らない。とりわけ人間的な優しさは、代々受け継がれる中国人の本質である。損得勘定だけを重視すると思われがちな中国人、とくに飛行機内での振る舞いには先入観ができてしまっている中国人だが、子どもの指の治療のために、すぐに乗組員と意見を一致できることからも、この本質を垣間見ることができる。
飛行機を降りたときは、遅延に不満をもつ人もいるかもしれない。しかし、自分の選択に後悔した人はいないだろう。もしも同じような人命救助の現場に出くわせば、航空会社側がどんな決断をしようと、多くの中国人が最大限の寛容さを示すに違いない。それはまさに「中国人の内心は善良で、人助けなら喜んでする」とある乗客が言っていた通りである。こうした最も素朴で善良な力を集め、維持すれば、どんな災難も乗り越えることができ、中国と中国人観光客のイメージも改善されていくに違いない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月3日