国慶節を祝うための花壇作りが行われている。天安門広場の飾りつけが市民の関心を集めているが、今年は高さ18.2メートルの巨大「果物籠」で、果物がいっぱい飾りつけられている。そのテーマは「祖国を祝福する」。例年と異なるのは、市政府機関地域では原則大型花壇を設けないことである。
巨大果物籠のデザインは、色鮮やかで優雅な清朝時代の絵画が発想の元となっている。籠底の色は真紅で、上部には金色の竹林、籠の中には牡丹やシャクヤク、百合、桃、ブドウといった花や果物が色鮮やかにちりばめられている。その周りには、花で作られたおめでたい図案が取り巻く。直径は50メートルだ。
花壇は9月25日に完成予定で、天安門広場の花壇と長安街沿いの立体花壇は、10月21日より撤去される。
「節約令」から、天安門広場の東西側道と天安門両側は、今年は花壇を置かないことになっている。天安門両側とは、天安門を起点に、東は南河沿大街まで。西は南長街までの長安街エリアを指す。北京市園林緑化局の説明によると、このエリアでの花壇設置を実施しないことになったのは「節約令」を考慮したためであるが、同時に、国慶節の時期は旅行客が非常に多い上に記念撮影する人が絶えないことから、彼らが花の手入れをする職人たちの仕事を妨げる可能性が高いことも理由に挙げている。市政府機関エリアは原則的に大型花壇を設置しないことになっている。
また、長安街沿いは建国門から復興門の間にあることから、「チャイナドリームの実現」パレードの幹線道路になっており、10か所に立体花壇が設置される。具体的には建国門橋、東単路のそれぞれの四つ角、西単路のそれぞれの四つ角、復興門橋に置かれる。中軸線、二環、三環、四環といった主要立体交差橋や、中関村大街などの北京主要エリアにも花壇が置かれる予定だ。北京の街が美しい花で覆われることになりそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月14日