北京市の自動車の年間の燃料消費量は700万トン超、汚染物質の排出量は約70万トンである。北京市交通委員会、北京市科学技術委員会が開いた「エコな外出」のメディア交流会でわかった。
北京市環境保護局自動車排出管理処の李昆生処長によると、北京市の自動車535万台の年間の燃料消費量は700万トン超で、うちガソリンは400万トン、軽油は200万トンに上る。汚染物質の排出量は約90万トン、炭化水素を含む物質は7万7000トン、窒素酸化物は8万トン。
李昆生処長は、「自動車が排出する汚染物質で、発がん性物質を含むものは100種に上る。さらに深刻な点は、これらは低高度の汚染物質であり、呼吸で吸い込む地帯にあるため人体に直接影響することである」と話した。
北京市環境保護局が提供したPM2.5測定データをもとに分析したところによると、自動車排気ガスの排出寄与度は22.2%で、地域伝送の24.5%に続いて2番目に高い。北京のPM2.5だけで見てみると、自動車排気ガスの排出寄与度は30%を超える。
李昆生処長によると、北京は山に囲まれ拡散されにくいため、「環境の容量」がほとんどない。大気汚染の改善において、自動車排気ガスの削減は最優先課題である。
走行速度と排出削減は大きく関係している。国内外の専門家は、走行速度が時速60キロ前後のときの排出量は最も少なく、時速20キロ以下の排出量は3倍以上になるとの結論をまとめている。環境を改善するには渋滞を緩和するしかない。
北京市環境保護局の統計によると、北京市のPM2.5の濃度の平均値は90~100μg/m3(マイクログラムパー立方メートル)である。国家基準は35μg/m3で、これは世界保健機関(WHO)が発展途上国に推奨する最もゆるい第一段階の目標値である。
北京市は2日、「クリーン大気行動計画」78項目の5年間の重点任務を発表し、2017年までに市のPM2.5の濃度の年平均値を12年比で25%以上削減し、60μg/m3に抑えることを目標に掲げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月14日