日本のあるネットユーザーが最近、猫じゃらし(エノコログサ)の天ぷらというゲテモノ料理に挑戦した。しかし、最初は「予想以上においしい!」としていたものの、途中から「繊維が喉に刺さった」と、3本を残し食べるのを断念。最後には「猫じゃらしは食べ物ではありません」とつぶやいている。ネットユーザーらは、「猫じゃらしの中にはたくさんの小さな虫がいるのに」、「猫じゃらしって食べれるんだ」などの声を寄せている。揚子晩報が報じた。
猫じゃらしは牛やロバ、馬、羊などの家畜にとって良い飼料になる。また、指輪や動物を作ることもでき、子供たちにとっては遊び道具にもなる。さらに、田園をテーマにした絵や写真作品においても度々登場し、アーティスティックな雰囲気をかもし出す典型的な野草でもある。しかし、その猫じゃらしを食べようとなど、誰が思いつくだろう?
日本の様々な情報を発信している微博(ウェイボー・ミニブログ)アカウント「視角日本」がこのほど、次のような投稿をした。「植物図鑑を見てみたら、日本では多年草の多くが食用とされていると知った。新芽を和え物にするほか、最も良く見られる調理法は天ぷらだという。ところで日本のあるネットユーザーはこのほど、なんと猫じゃらしを天ぷらにして食べたそうだ」??。
写真つきで紹介されていたその内容見ると、この日本のネットユーザーはまず取ってきた猫じゃらし11本を溶き卵、小麦粉の順に付け、小さな鍋で揚げた。そして、きつね色に揚がった猫じゃらしのてんぷらが出来上がると、それを一口食べて画像に収めている。外はこんがりと揚がっているのに対し、中はまだ緑色が残り、まさに新鮮な猫じゃらしのてんぷらだ。
猫じゃらしのてんぷらを食べる様子の実況中継はその後、ネットで話題に。日本のネットユーザーからは、「本気?」、「何で猫じゃらしを食べようと思った?」、「正直まずかったでしょ?」、「猫じゃらしを食べようなんて普通思わないじゃない」などと理解に苦しむコメントのほか、「ねこじゃらし食べれるんだ…ちょっとさくさくしてそうでおいしそう」、「猫じゃらし食べるなんて、日本も平和だな」などの声が寄せられている。
一方、中国のあくまで冷静なあるネットユーザーは、栄養学という観点から「海の魚やてんぷらを食べるというのは日本人の盲点」と指摘。「それ以外の食習慣は完璧だけど」としている。これに対して、植物専門家は「エノコログサはイネ科植物で、1年生草本。一定の薬用効果がある。それをてんぷらにすると、表面の揚がった小麦粉の香りを楽しむことができる」としている。また、中国の科学普及雑誌「博物」の微博公式アカウントによると、「アワもエノコログサから派生し、中国北方地域で最も早くに栽培されていた作物の1つ。古代、中原地域(黄河中流・下流)の人々はアワを生きていくための食糧と見なしていた」と紹介。「日本人はオオミズゴケのてんぷらも食べる」とし、エノコログサのてんぷらも想定内であることを示唆している。
「人民網日本語版」2013年9月16日