日本の福島県漁業協同組合連合会は9月24日、福島県で会議を行い、福島第一原子力発電所の汚染水漏れにより8月に中断した漁を試験的に再開することを決めた。
25日午前2時ごろ、相馬双葉漁業協同組合は沿岸の海域と近海で真っ先に試験操業を行った。水揚げした水産物は26日に販売され、福島県以外の県でも売られる。試験操業では、タコやイカなど18種の水産物を水揚げする。
福島県漁業協同組合連合会によると、操業を中断していた7月~9月、関連の魚介類と加工食品に含まれる放射性物質を検査したところ、100件のサンプルのうち95件からは放射性物質が検出されなかった。また、放射性物質が検出されたサンプル5件の濃度は最も高いもので1キログラムあたり10ベクレルで、日本政府が規定する食品基準値100ベクレルより低かった。
同連合会は、試験操業で水揚げした水産物を検査することを自主的に決定した。1キログラムあたりの放射性物質の濃度が50ベクレル以下であれば販売するという。
海水と魚介類の放射性物質の濃度を検査し、連合会は「安全であると確認したが、汚染水問題はまだ解決していない。どのように消費者の信用を得るかが大きな課題」と示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月26日