本日の日中、北京市の多くの地区で中度の煙霧が予報されており、中度汚染が懸念される。気象部門は、「健康被害を受けやすい人は外出を控え、外出の際にはできる限り公共交通機関を選択する」よう呼びかけている。北京青年報が伝えた。
気象予報の専門家によると、気圧の谷による南西の気流と地上の収束帯の共同作用により、昨日午後に北京市の湿度が高まった。また低空域の風が弱く、大気成層が安定するなどの気象条件が、汚染物の拡散を妨げている。昨日午後、北京市の大半の地区では、可視度が2-4キロのみとなった。夜間には大半の地区で濃い煙霧が発生し、可視度がさらに低下した。
北京市気象台は昨日午後、煙霧の「黄色警報」を発した。北京市気象台は、昨日夜間から本日の日中にかけて、北京市の大半の地区で中度汚染が発生しやすいため、健康被害を受けやすい人は外出を控え、外出の際にはできる限り公共交通機関を選択するよう呼びかけている。本日早朝、北京市の大半の地区の可視度は1-2キロとなり、東部・南部は500メートル未満が予想されており、外出の際には注意が必要だ。
本日の夜にかけて、北京市の大半の地区では短時間のにわか雨が予想されている。また明日の日中には北寄りの3-4級の風が吹き、煙霧が一掃され、北京市の可視度が改善される見通しだ。
「大気汚染緊急マニュアル」によると、北京市では都市の正常な運行を保障することを前提に、全市内で強制的な汚染排出削減措置を講じることになる。「大気重度汚染期間の道路清掃・洗浄マニュアル」に確定された重点道路において、道路の清掃・洗浄の頻度を高め、交通砂塵汚染を減少させる。建設・取り壊しなどの工事はカバーを掛けるか水を撒くなど、砂塵放出の効果的な防止措置を講じなければならない。
「人民日報日本語版」2013年10月28日