日本の「ブラック家庭」 離れたくても離れられない?

日本の「ブラック家庭」 離れたくても離れられない?。 終わらない残業、数え切れないパワハラ、体力が衰えると切り捨てる。近頃、社員を道具扱いする「ブラック企業」が日本で問題視されている。実際にこうした扱いをする企業が少なくないことが発覚し、政府も全国規模でメスを入れ始めている。しかし、そうした特長をそっくり引き継いだ「家庭版」ともいうべき夫婦が今増え始めている…

タグ: 夫婦,家庭,ブラック,離婚

発信時間: 2013-10-31 13:28:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「もう妊娠してしまった」、「この歳じゃもう再婚できない」、「結婚していないなんて恥ずかしい」・・・。「ブラック家庭」に陥ったとき、その夫婦にすでに愛情はなく、それ以外の要素ばかりが頭をよぎる。束縛や強要、不満、怒りが飛び交い、毎日のように離婚を考えるが離婚できない。彼らが離婚という一歩を踏み出さない理由はなんだろう。

8年前のクリスマス、37歳の田中さんは渋谷の居酒屋で今の妻と知り合った。一緒にお酒を飲み、その後二人はホテルで体の関係をもった。しばらくして、田中さんに「私、妊娠した。生もうと思う」という電話が入った。こうして田中さんは結婚し、気楽な独身者から一転、一家の大黒柱となった。妻に定職はなく、結婚後は主婦となり、田中さんの微々たる給料だけで生活を維持していた。妻は料理もできなければ子育てもできず、毎日ラーメンか冷凍食品で過ごす日々が続いた。子どもを出産したときも、漫画とゲームに夢中になっては授乳を忘れ、子どもは空腹で泣き叫んでいた。こんな母親に育てられた長男は、毎日iPadを手放すことができず、食事のときも母子揃ってゲームに夢中で頭を上げようとしない。給料はほとんど高額な電子製品に費やされ、田中さんは一日100円のお小遣いを手に、毎日息が詰まる思いで働く。何度も離婚を考えたが、妻には言えても子どもは誰が面倒を見ればよいのか。答えは見つからずまた会社へと向かう。

鹿島洋子さんは13年前に友人の紹介で今の主人と出会った。当時32歳だった洋子さんは、自分の年齢に焦りを感じ交際して3ヶ月で結婚を決める。結婚当初主人はちょうど資格試験の準備に追われ、洋子さんも夢を追い求める彼のそんな姿に惹かれたところもあった。しかし、結婚生活が始まると、彼は三日坊主でまったく勉強のできない男であることに気づく。当然試験に合格することもなく、洋子さんが仕事を探しにいかせても、数日経てば辞めて帰ってくる始末。その理由はいつも「向いてない」だった。心底失望した洋子さんは一人で必死に働き、家計をやりくりした。一日中何もしない主人は、毎日疲れきって帰宅する洋子さんに性的要求もする。体力も気力もない洋子さんが断っていると、主人は次第に洋子さんが外出している間、家でアダルトビデオを見てたり風俗で女遊びをするようになった。我慢の限界に達した洋子さんは何度も離婚を考えたが、一人で生きる術をもたない夫の顔を見ては、眉間のしわを緩めただただ溜息をつくのであった。

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