華僑の子弟のほとんどが、たとえ一時的に中国で勉強しても、最終的にはイギリスに戻る。子供が中国とイギリスの間に横たわる大きな文化的差異に適応できるのかも、親たちが心配するところだ。
ある専門家は、中国とイギリスの教育観と価値観には大きな差があると指摘する。小さな子供は判断力がないため、大きく異なる環境の中で成長すると、判断や適応ができず、心身ともに健康な成長を妨げかねないという。
才能を伸ばし、売りを増やす
フィリピンから来た華僑の子供である許芸さんは、中国文化に強く惹かれている。2010年、彼女は重要な選択をした。中国の大学で学ぶことにしたのだ。華僑の子供が中国で学ぶ目的は、大きく2つある。1つは中国文化への興味。もう1つが中国語を身に付けて就職機会を増やすことだ。
「中国は世界的に見ても発展が速く、中国国での就業チャンスも多い。だから中国で学ぶことに決めたのです。たとえ中国で仕事できなくても、中国語ができれば、帰国後も職探しに有利ですから」。ブラジルで生まれ育った華僑の子供である黛西さんも当地の教育を受けてきたが、中国語レベルを上げるため、単身中国へ留学した。「中国で学ぶのはとても面白い。本当の中国を実感できるからです。いま、中国で働くことを考えています。この数年の留学生活は、いい仕事を探すのに多いに役立っています」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月3日