中国政府は住宅市場をクールダウンさせるために一連の措置を講じてきたが、住宅価格が下がることはなかった。投資ルートに限りがあり、投資家は住宅を投資先の一つとしていることが大きな要因だ。今後10年で、中国の数億という人口が農村から都市に流れ込むため、住宅の需要は依然高い。
莱坊がまとめた報告では、前述の地域以外にも、中国台湾、インドネシア、トルコ、ブラジル、コロンビア、ドイツ、アメリカなどの国や地域でも住宅価格がやや速いスピードで上昇していると指摘している。
ドイツ銀行のエコノミストは、海外の投資資金が大量に流れ込んだ影響で、現在カナダの住宅価格は著しく過大評価されていると指摘する。カナダの住宅価格は過去の平均値に比べ60%高く、その後ろにベルギー、ニュージーランド、ノルウェー、オーストラリアと続いている。一方で、日本や韓国、ドイツは著しく過小評価されており、中でも日本は過去の平均値に比べ約39%低く評価されていると指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年12月13日