近年、韓国の各大型化粧品店は「言葉のサービス」でより多くの中国人観光客を引き付けようと、中国籍のスタッフを雇用する動きが目立つようになった。しかし、中国籍のスタッフの割合の増加につれ、韓国人の消費者への対応が軽視されてしまい、「中国客至上主義」の市場のやり方は多くの韓国人客から反感を買う結果となった。韓国紙「アジア経済」が23日付けで伝えた。
ソウル最大の繁華街明洞(ミョンドン)で買い物をした韓国人のあるOLは、「中国人スタッフの韓国語の発音は聞き取り辛く、第一韓国人の消費者が何を求めているのかという肝心な点を彼女たちは把握していません。自国での買い物なのに馴染めません」と不満を漏らした。また韓国人のある女子大学生は、「化粧品店に入ると中国語ばかりが飛び交い、ここが韓国なのか中国なのか分からないほどです。しかも店員はほとんど中国人観光客しか相手にしていません」と愚痴をこぼした。
韓国人消費者の店内環境へのこうした不満は募る一方だが、一日平均のべ9万人の買い物客で賑わう明洞は、今や観光客に一番人気のショッピングスポットとなっており、日韓関係悪化と円の低迷の影響を受けて日本人観光客が減少する中、必然的に中国人観光客が大歓迎されるわけだ。