英「デイリー・メール」は26日、スコットランドのカメラマンScott Houston氏が撮影した米国アリゾナ州で働く女性囚人の写真を掲載した。足かせがつけられた状態で刑務所の外で働くことは精神的にも苦痛な懲罰であるはずなのだが、日ごろ刑務所内で単調な生活をしている彼女たちにとって、それはいい気晴らしとなっているようだ。
彼女たちは殺人や薬物使用などさまざまな罪を犯している。刑務所の外に出る場合には足かせをつけることが義務付けられており、列になって溝掃除やゴミ集めといった社会奉仕をする。カメラマンのScott Houston氏は1年前にこの刑務所を訪れ、数週間かけて彼女たちの生活を記録しると同時に、彼女たちの暮らしの中に溶け込み彼女たちの心情を理解しようと努めた。その中で、Scott Houston氏は一見ごく普通の何ら攻撃性をもたないように思える彼女たちが犯した信じがたい罪の数々を知ることになる。外出時は足かせをつけ、監視やドライバーに怒鳴られながらも、それを気にすることもなく刑務所内で自分たちで作った歌を口ずさんでいるという。
Scott Houston氏は、彼女たちは成長の過程で大きな精神的苦痛を経験しており、人生において一度も愛されたことがないと話す。同氏は作品の映画化も行っており、シカゴ映画祭で発表する予定。「より多くの人に足かせをつけて働く女性囚人の実態を知ってもらいたい」と語っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月28日