香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は2月10日、「上海が香港を超えてアジアで最もおしゃれな都市に」という見出しの記事を掲載した。
中国の世界における役割の向上に伴い、上海はアジアのファッションリーダーになっている。世界的なある調査によると、上海が初めて香港を超えてアジアで最もおしゃれな都市になった。
過去5年、香港はアジアのファッションリーダーだったが、今年の世界ランキングは8位から20位に順位を落とした。本部を米国に置くグローバル・ランゲージ・モニター(GLM)の調査によると、香港はアジアのライバルである東京とシンガポールにも負けた。上海は12位から10位に順位を上げ、アジアトップとなった。上海のおしゃれな人たちが贅沢品を大量に購入しているためである。東京は11位、シンガポールは18位、ニューヨークはロンドンから世界一の座を奪った。
GMLは出版物、電子メディア、ソーシャルメディアのキーワード、フレーズをもとにファッションの動向を調査。同社は2004年から毎年調査レポートを発表している。
中国の経済成長により、本土の生活レベルは向上している。マッキンゼー・アンド・カンパニーの2011年の研究によると、15年の中国本土の贅沢品消費額は世界の20%を占め、1800億元に達する見込み。
アパレルブランドG2000創始者で香港立法会議員の田北辰氏は、「若いファッションデザイナーの香港でのチャンスは減っている。賃貸料の高騰により、ここ数年、ファッション界は香港で困難な状況になっている。また、本土に多くの新しいデパートができ、デザイナーに活躍できる新たなチャンスを与えた」と話した。
また、「香港のファッション小売業者も腕時計やアクセサリーを販売する店に負けている。本土からの観光客が増加し続けているため、高級ブランドが人が集まるエリアやデパートを占めるようになっている」と述べ、特区政府に商用地の適切な計画を促した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月11日