フランスの「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」の6月6日の報道によると、中国人富豪の王健林氏は、2億6500万ユーロ(約22億5500万元)でスペインの銀行大手のサンタンデール・セントラル・イスパノ銀行からマドリードのランドマーク建築のエディフィシオ・エスパーニャを買収した。米ビジネス誌「フォーブス」は、王健林氏は中国の富豪であり、個人資産は141億ユーロに上ると伝えた。
報道によると、マドリードのランドマーク建築であるエディフィシオ・エスパーニャは数年にわたって遊休状態だった。サンタンデール・セントラル・イスパノ銀行のエミリオ・ボティン会長はスペイン証券市場委員会に、同行が2億6500万ユーロでマドリードのエディフィシオ・エスパーニャを大連万達集団(ワンダグループ)の子会社のRenville Investに売却するとの声明を出した。
3月中旬に情報筋が明かしたところによると、ワンダグループは売却価格をすでに提示し、メディアは約2億6000万ユーロになると予測していた。この価格はサンタンデール・セントラル・イスパノ銀行が2007年にMetrovacesaから同建築を買収した価格3億8900万ユーロを大幅に下回るが、同行はこの取引の財政面の影響は非物質的なものだとしている。
エディフィシオ・エスパーニャはフランシスコ・フランコ総統が独裁していた時代のランドマーク建築であり、1948年から1953年にかけて改築された。高さ117メートル、25階建てで白と赤のレンガで造られたこの建物は近くのプエルタ・デル・ソルと共にニューゴシックスタイルの建築群を形成している。2006年まで、建物内には高級ホテル、ビジネスセンター、サービスアパートメントがあったが、その後に遊休状態になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月10日