13日から始まったワールドカップ2014ブラジル大会において、日本はグループリーグ初戦相手のコートボジワールに1対2の逆転負けを喫した。しかし、この試合前に、日本サッカー界の細部へのこだわりが感じられる出来事を体験した。新華社が伝えた。
14日、日本対コートジボワール戦の試合前、早めにスタジアムに到着して、プレスセンターに資料を取りに行った。国際サッカー連盟(FIFA)の慣習では、ワールドカップ・プレスセンターはスタメン情報や当日の予測、過去の試合戦績などのプレスリリース資料しか提供しない。しかし、レシフェのペルナンブコ・ アリーナのプレスセンターを訪れた時、通常の資料の傍らに、青い表紙の小冊子がたくさん積まれていることに気付いた。日本サッカー協会がプレス用にと事前に用意したプレスブックだった。
45ページからなるこのプレスブックは、日本サッカー協会の会長のあいさつから始まり、日本サッカー会の栄光、日本サッカー協会の枠組み、日本代表チームの監督、助監督、選手たちの詳細な紹介、本大会で主審を務める日本人審判員の紹介、日本代表チームのワールドカップ予選リーグにおける軌跡、日本と本大会の出場国31チームの対戦記録、各選手の所属クラブのほか、国際試合やリーグ戦のデータなどを含む情報が掲載されていた。プレスブックの内容は時間をかけて詳細に、専門的に準備されたもので、「細部が勝敗を決定する」と感嘆の声をあげざるを得なかった。
アジアサッカー会の覇者として、日本は3大会連続ワールドカップに出場を果たしただけでなく、本大会では、主催国ブラジル以外に、最も早く本大会への出場を決めた。一方、中国は3大会連続でワールドカップから遠ざかっている。実力と進歩の速度の対比から見ても、現在の中国は日本や韓国と比べようがない状況にあるだけでなく、西アジアの多くの国々よりも劣っており、かつての中国代表チームから一世代一世代徐々に後退している。
日本サッカーが中国サッカーを大きく引き離しているのは、中国メディアも無数の調査・研究を経た上で、「法則に沿って事を進めていっているからに他ならない」と総括している。科学的な態度や謙虚な姿勢が高みに到達できるかどうかを決定する。ワールドカップのプレスセンターに置かれていた一冊のプレスブックの細部には日本のサッカー関係者たちのきめ細かさやプロ意識が反映されていた。
ライバル国が勢いよく前進していく中、中国サッカーは細部や小さなところから着手することでしか、最終的に一歩を集大成にまで積み上げることはできないだろう。
「人民網日本語版」2014年6月16日