日本の包装、今は簡素化がブーム

日本の包装、今は簡素化がブーム。 中国企業が商品の豪華な包装を好むのと同様、隣国の日本でもかつて「包装ブーム」が生じた…

タグ: 日本,包装,簡素化

発信時間: 2014-08-23 09:29:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国企業が商品の豪華な包装を好むのと同様、隣国の日本でもかつて「包装ブーム」が生じた。日本は戦後、高度経済成長期を迎えた。当時の人々は「病的」とも呼べるほど美しい包装を好み、包装の価格が商品そのものを上回る場合もあった。

その後の景気低迷、国民の環境保護意識の向上により、日本の民間では包装の簡素化が流行した。これは資源を節約し、過度な包装で生じるゴミによる環境破壊を防いだ。

現在はシンプルな包装が、日本社会の各方面に浸透している。日本では今年、大正時代(1910−1926年、日本経済が短期的に安定化した時代)の生活が流行している。人々は縄で縛った魚を買い、飲み物はその場で飲み終え店に返却し、レストランで残った料理は自分の弁当箱に詰め持ち帰る。多くの主婦はビニール袋をかぶせたカゴを用意し、スーパーで購入した商品をこれに入れて持ち帰り、不必要な包装をなくしている。

国民だけではなく、全日本のスーパーも包装の簡素化を提唱している。スーパーはレジ袋を必要としない消費者に対して、一定量に達すれば指定商品と交換できるポイントを加算する。多くの飲料メーカーも包装の簡素化に取り組んでおり、一定量のペットボトルを集めれば同じ飲料をプレゼントするキャンペーンを展開し、ペットボトルによる環境汚染を防いでいる。簡素な包装は政府にも重視されている。大阪市は全市の企業・スーパー・商店に対して、リサイクル可能な容器と包装を使用するよう呼びかけている。

日常生活のほかに、日本人の包装簡素化の取り組みは、貴重品からも見て取れる。日本では、有名ブランドのバッグ、伝統的な和服、ダイヤモンドリングなど100万円以上する商品の包装にも、布や紙袋しか使われない。豪華な包装にするならば、料金が別途発生する。

新年になると百貨店は統一的な価格で、お得感のある福袋を販売し、消費者に利益を還元する。福袋の包装は牛乳の蓋を再利用した再生紙で、見た目は野暮だが丈夫で割安であることから、日本人の間で人気が高い。

しかし賢い日本人は、すべての商品の包装に対して簡素化を求めているわけではない。例えば結婚式に出席する場合、丁寧に包んだご祝儀を新郎新婦に渡す。葬式の時には、金と白の結び切りが入った香典袋を使い、哀悼の念を示す。遠くに住む親戚友人の誕生日プレゼント、お中元の贈り物などでも郵送前に丁寧に包装する。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月23日

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