生活スタイルでの革命は、家庭製品の使用情報をすべて1台のコンピュータで収集・処理できることだ。そのデータを見ることで、居住空間のすべての機能を実際状況に基づいて計画し、かつ調節できるという特徴をもつ。
例えば、天候によって室内の明かりを自動調節する、風呂水の温度が外界の状況によって適温に調節される、見たい番組を過去の履歴に基づいて自動録画してくれる、監視カメラが異常を発見すればすぐに警察に通報がいく、など生活のすべての面での快適さと便利さを保証してくれることになる。
スマート住宅の特徴には生活の快適さのほかに、環境保護といった側面もある。太陽エネルギーを使用することで、社会全体の非クリーンエネルギーの消耗量が自然と減少する。またスマート住宅は水の再利用システムが完備されているため、水資源も大幅に節約できる。
このほか、スマート住宅は日本全体に産業革命をもたらし、経済復興の新たな起点になる可能性も秘めている。電器産業はこれまで日本の黄金時代を支え、メイドインジャパンはかつて世界を席巻した。しかし最近は中国や韓国の新興電器メーカーに追い上げられ、大きな苦境に立たされている。日本の技術力の優勢性はすでになく、高い労働コストによって価格競争力における優勢性も失っている。凋落の一途である。
こうした状況下で電器メーカーが生き残りを図るには、方向を転換するしかない。その中でスマート住宅は決して悪い選択肢ではないだろう。従来培った液晶技術やスマート技術を住宅とうまく結びつけることができれば、再び世界のトップランナーになることができるかもしれない。
スマート住宅は現在、発展段階から普及段階に移行中であり、ある人は「21世紀はスマート住宅の時代」であると予言している。いまその動きを加速させなければ、日本の産業には世界のトップになるチャンスは二度と訪れないかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月28日