フランス検察当局は2日、フランス南部のアルプス山脈に墜落したジャーマンウイングスのエアバスA320の、2つ目のブラックボックスが発見されたと発表した。これは墜落機の調査活動の重大な進展だ。
今回の墜落事件の調査を担当している、マルセイユのブリス・ロバン主任検察官は2日に記者会見し、調査員が同日事件現場で2つ目のブラックボックスを発見したと発表したが、詳細な情報については明かさなかった。
このブラックボックスは、同機の今回の航行に関するすべての飛行データを記録している。航空安全専門家は今後このブラックボックスのデータを分析することになる。これは墜落機の事件発生の経緯を全面的に理解し、その原因を明らかにする一助になる。
ジャーマンウイングス4U9525便は3月24日、スペイン・バルセロナからドイツ・デュッセルドルフに向かう際に、仏プロバンス・ アルプ・コートダジュール地域に墜落した。機内の144名の乗客と6名の乗組員が全員死亡した。
事件発生の当日、捜査員は墜落現場で操縦室内の会話の内容を記録したブラックボックスを発見した。録音の内容によると、アンドレアス・ルビッツ副操縦士が操縦室の内側から鍵をかけ、故意に急降下し山に衝突した可能性がある。
民間航空の法律・規定によると、旅客機には通常2つのブラックボックス(フライトレコーダー、ボイスレコーダー)が搭載されている。フライトレコーダーは航空機の25時間内の飛行速度・高度・ルートなどの技術データを記録する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月3日