沈没船の事故現場、生命至上主義の捜索活動を展開

沈没船の事故現場、生命至上主義の捜索活動を展開。 「東方之星」 救援隊が船体底部を切り取る | 沈没事故、「東方之星」の基本情報 | 「東方之星」沈没事故 各地の兵士が救援

タグ: 東方之星 救助

発信時間: 2015-06-04 10:10:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

救助規模は拡大を続けている。各地から緊急派遣された潜水士は休む間もなく、直ちに潜水を行った。海軍工程大学の潜水士である宮東氏は記者に対して、「2日の日中だけでも3回連続で潜水した。毎回1時間半ほどで、可視度が50センチにも満たず、水中の状況が複雑であることから、潜水士の連続的な潜水作業は体力の消耗が激しい。捜索のペースは依然として緩慢だ」と話した。

「いたぞ、いたぞ!」という叫び声が響き、犠牲者の遺体が水面に浮かび上がった。医療スタッフは即座に遺体を搬送した。遺体が救助隊員の前を通過した時、百戦錬磨の隊員たちの顔には悲しみ、やるせなさ、そして自責の念が浮かんだ。

各地の医療専門家でつくる医療緊急救助隊は、救助船の甲板にさまざまな救助用設備を設置し、万全の態勢を整えた。しかしながら時間は一分一秒と過ぎていき、救助現場に重苦しい雰囲気が立ち込めた。

100メートル離れた川辺は、豪雨によって沼と化していた。切断と転送をスムーズにするため、渡河工作隊の100人以上の兵士は雨の中、川に足場を仮設した。その足場の裏側では、200人以上の武装警察隊員が昼夜を分かたず27時間連続で奮戦し、長さ3キロの「生命線」を切り開いた。

深夜の長江両岸では、雨の後に気温が急激に低下した。捜索・救助の中心エリア外では、200キロの範囲を網羅する徒歩捜索・救助活動も始まっていた。

船外に投げ出された生存者を捜索するため、湖南省・湖北省の武装警察部隊は数千人の兵士を動員し、高速艇を使い水陸の捜索を実施した。武装警察湖北総隊の毛維祖副参謀長は、「日中は航空機と船舶による捜索の方が効率的だ。夜は兵士が網を引くようにして虱潰しに探すしかない。船外に投げ出された一部の人は、下流に向かい約100キロ流されているため、捜索範囲は220キロの範囲に拡大された」と説明した。

午前3時、洪水と豪雨に苦しめられた湖北省の大地は、疲れきって眠りに落ちた。しかしほんの少しの希望のために、この国家レベルの救助活動は依然として続けられている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月4日

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