買うは安く、維持は難し
アメリカの住宅維持コストもかなりの金額になる。まず購入者は毎年、自治体に資産税を納めなければならない。資産税は住宅価格および土地価格と連動している。2008年のリーマンショックから復活しつつあるアメリカでは不動産価格が上がっており、資産税も上昇傾向にある。
アメリカの不動産仲介サイト「Zillow」が公表する情報によると、ボストンのベッドタウン、ブルックラインに建つ居住面積323平米、5部屋トイレ3か所の物件は、価格が139.9万ドル。借りると家賃は5296ドルになる。この住宅の資産税は2005年に1年あたり7502ドルだったが、2014年になると9789ドルに跳ね上がった。「以前、家をAirbnbで貸そうと思ったことがある。1泊100ドル前後で10日間貸しても、やっと当月の資産税を払えるぐらいにすぎない」と江河氏は言う。
アメリカ人とライフスタイルが異なる中国人にとって、内装工事や家具もお金がかかる。「伝統的なアメリカ家庭では、炒め物の鍋を使うことは少ない。だからキッチンの換気扇は中国人にとって満足のいく性能になっていない。換気扇の改造は、中国人購入者にとって最初のステップになることが多い。しかしアメリカのキッチンは一体式だから、完璧主義の中国人購入者なら全ての設備を取り換えることになる。すると1万ドル以上が必要になる」と江河氏は述べる。
東海岸では、簡単そうに見える除雪も隠れたコストとなってしまう。「除雪はとても高くつく。会社が家主と契約する際、一定の雪が降った場合には除雪することと明記される。1回の除雪で400~800ドルかかる」と江河氏は明かす。さら庭の手入れ費用、自動車の維持費用なども無視できる金額ではない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月5日中国人已成美国住宅主要海外买家 专家:买房易养房难
![]() |
|
![]() |