世界初の遺伝子組み換え動物が発売される

世界初の遺伝子組み換え動物が発売される。

タグ: 世界初,遺伝子組み換え動物

発信時間: 2015-11-28 09:41:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

遺伝子組み換えサーモンの販売が許可されたことに対する安全性の懸念は2つある。1つはそれが人体の健康を害するのではないかということ。もう1つは生態系のバランスが破壊されるのではないかということである。

メディア報道によると、「ワシントンポスト」が先日行った調査では、58%の人が遺伝子組み換えのサーモンを拒絶している。EU委員会の調査では、反対者が77%にも達する。

環境保護団体の一部は、海産物自体にアレルギーのリスクがあり、遺伝子組み換え食品にはアレルゲンが含まれる可能性があると指摘する。アメリカの疾病コントロールセンターによると、遺伝子組み換え食品が導入されてから食べ物アレルギーによる臨床例が265%増加しているという。遺伝子組み換えサーモンを政府が許可することに、多くのアメリカ人が反対している理由の1つだ。環境保護団体はまた、遺伝子組み換えサーモンの体内に大量に含む遺伝子ホルモンが人類にガンを引き起こすというリスクを懸念している。

環境保護団体の一部は、遺伝子組み換えのサーモンを「フランケン・フィッシュ」と呼び、同サーモンを店舗で販売することへの反対を呼び掛けている。彼らが心配するのは、食べるものが多く、成長の早いサーモンが、もし一般環境に進入すれば、生態系のボスとなり、他生物を絶滅に追いやってしまうことである。Aqua Bounty社は、細胞中に含まれる3組の染色体を持つ雌性の魚卵を内陸漁場で養殖したものだけを売ることを承諾している。これら「三倍体」の雌性サーモンは生殖能力を持っていないことから、遺伝子が野生のサーモンへ流れる可能性がないとしている。同社は遺伝子組み換えサーモンの飼育条件に厳格な規定を設けている。すべての魚卵はカナダの実験室のみで生産され、その後パナマの内陸の密封された飼育場で飼育する。これにより、遺伝子組み換えのサーモンが野生の環境に入り込ませないことを保証しているわけだ。しかし、それでも環境保護団体は、遺伝子組み換えサーモンが今後、野生環境に入ってしまうことを制御できないと考えている。一貫して反対派であるアメリカ消費者権益組織のCenter for Food Safetyは、アメリカ薬物管理局を提訴することを明らかにしている。今回の決定を覆すためだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月28日

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