春節を前に、世界各地で華僑華人の祝賀イベントが行われている。世界で名立たる中華伝統文化が、暖かな春風のような新春ムードに包まれる。
4日は、ケニアのケニヤッタ大学孔子学院が首都ナイロビで春節祝賀イベントを行った。青空のキャンパスで、学生は春節のイベントブースを囲み、ダンスや歌、クロスワードパズル、書道、旧正月の春聯、切り紙などで盛り上がった。
熱烈な祝賀ムードの背景には、長年に渡る中国・ケニア両国の民間文化交流がある。ケニヤッタ大学孔子学院の李強院長は、2008年末の設立以来、同校は3000名以上の卒業生を送り出したと語る。
ケニアの孔子学院のイベントが笑顔と歓声に包まれた一方で、ウズベキスタン国立芸術博物館で行われた「中国風-中国文化系列展」では、精巧で美しい中国の書画や陶磁器、玉の工芸品、民族衣装などが展示され、新たなものを迎え入れる新春の情景が描き出された。
ウズベキスタン国立芸術博物館の館長は今回の展示について、ウズベキスタンの国家文化教育部門の支援のほか、中国の友人達からも大きな協力を得られたと語る。文化展は両国の友情の賜物であるだけでなく、ウズベキスタン国民が中国を真に理解し感じ取るための窓口になると強調した。
中国駐エジプト大使館は4日にカイロで新春招待会を開き、各界の在エジプト華僑華人500名余りが集まった。新春の祝辞に加えて、太極拳の演技、戯曲の連唱なども披露され、現地の華僑華人、中国系企業などのスタッフ、中国人留学生などが賑やかに中国の旧正月を祝った。
中国駐レバノン平和維持部隊は3日、レバノン、スペイン、フランス、イタリアなど20カ国300人以上の友軍とともに、中国の伝統的な春節を祝った。国連レバノン暫定駐留軍のPortolano将軍もイベントに参加し、中国の平和維持部隊に新春の祝福を送った。
中国の春節祝賀ムードが溢れる中、各国の友軍が中国の書道や刺繍など、中国の伝統文化を鑑賞。水餃子などの伝統的美食を味わい、チベット族、タイ族の踊りや伝統楽器の演奏を楽しんだ。なかでも中国の書道が人気で、ある客人は自分の英語名を紙に書き、中国の平和維持部隊に対して、中国名に翻訳し中国式の書法で書いてくれるよう求めた。このほかにも、新春の掛け軸を毛筆で書いてもらい自国に持ち帰り大切にしたいという者もいた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月6日