米紙「ワシントン・ポスト」は17日、「中国の『トイレ革命』、規則違反者はブラックリスト化も」との記事を掲載した。主な内容は以下の通り。
中国は昨年初め、新たな革命「トイレ革命」を宣言した。この計画のねらいは、長らく観光客の苦情の的となって来た中国の公衆トイレの現状を変え、海外の観光客も満足できる水準へとこれを引き上げることにある。中国はこのため、数万カ所にのぼる新たな公衆トイレの建設と旧式公衆トイレの改造を進めている。中国全土でこのために投じられる資金は今年125億元に達する見込みだ。
だが中国の公衆トイレの問題は施設にだけあるのではない。利用者のエチケットも改善される必要がある。政府はそのため、不適切な利用に対しては罰則を設けることを検討している。中国国家観光局は17日、公衆トイレの不適切な利用をブラックリストに入れることを提案している。観光局の担当者によると、身繕いには長い時間をかけるのにトイレは流さずに出て行ってしまうという人は多い。「トイレのモラルは中国ではまだまだ普及していない」
中国メディアによると、ブラックリストは「公衆トイレ内の非文明的行為」をターゲットとしている。ブラックリストの運用がどのように行われるのかは定かではないが、中国人旅行者の「非文明的行為」を発表している既存の措置と似たものと考えられる。
中国の公衆トイレは長らく、中国での生活に慣れた外国人にとっても頭痛の種となって来た。中国政府は早くからこれを問題視し、取り組みを行ってきた。十数年が経った今、状況は理想的とは言えないが、改善されつつある。「トイレ革命」で明らかにされたディテールはさらに、中国の公衆トイレに今後、さらに根本的な変化がもたらされることを予想させるものとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月19日
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