BBCは最近、ドキュメンタリー番組「中華のストーリー(The Story of China)」を放送している。撮影スタッフは新華社のインタビューに応じた際に、「中国の歴史と文化は、世界の視聴者を魅了するテーマだ。中国に注目することに理由はいらない。世界は中国の歴史にへの理解を深めることが重要だ」と語った。
この計6時間のドキュメンタリーを撮影するため、スタッフは中国で約2年間に渡り撮影を行った。彼らはこの2年間に中国各地を転々とし、多くの中国人と交流し、中国に何度も感動させられた。
ウッド氏は撮影前に、50ページに及ぶ計画を書き上げ、ドキュメンタリーの撮影方針を記した。ウッド氏と制作者のレベッカ氏は米国を訪れ、米国のスポンサーに計画を提出した。スポンサーはこれに興味を示した。
レベッカ氏は、「このドキュメンタリーの撮影は、時宜にかなっていた。西側諸国には、中国の歴史を紹介する質の高いテレビ番組がなかったからだ。また中国がこれほど重要な国であることもあり、西側諸国は中国を理解すべき時を迎えた」と述べた。
ウッド氏も、そのことを強く実感していた。彼は昔から中国文化に興味を持っていたが、英国の小学校の教科書は中国の歴史に関する内容が少なく、商の青銅器を取り上げるだけだった。中学と高校では、中国の歴史に関する内容はなかった。ウッド氏は、中国の歴史に対する英国人の理解不足は、大きな問題だと考えている。中国が開放と台頭の時期を迎えているからだ。「中国の歴史は独特かつ魅力的だ。世界は中国の歴史への理解を深めることが重要だ」ウッド氏は自らこの全6話のドキュメンタリーの制作と撮影に参加することで、中国のストーリーを気軽に語り、英国人に中国の歴史を好きになってもらい、中国に親しんでもらおうとした。