BBCは近年、中国をテーマとするドキュメンタリーを放送している。残念ながら、これらの番組は西洋人の偏見で中国を評価し、インタビューを行った中国人の発言を編集したり、彼らのイメージを意図的に作り上げ、歪曲していた。「中華のストーリー」は西洋人のアングルから撮影されたドキュメンタリーで、英国や米国の視聴者をターゲットとしているが、撮影中に出来るだけ中国人に話をしてもらい、客観的・中立的に中国の歴史を物語った。
この目的を達成するため、撮影スタッフはできるだけ多くの現地人と交流した。ダブス氏は「撮影スタッフは多くの中国人専門家と女性の取材を行った。西側の偏見を持ち込まず、中国人が自国の歴史をどのようにとらえているかを反映した」と話した。
「このドキュメンタリーをすべて見たあと、取材を受けた専門家のほぼ全員が中国人であることが分かるだろう。撮影現場で交流した対象のほとんどが、中国文学の教授、魯迅に詳しい人などの中国人となっている。そのためにスタッフは多くの時間を費やし、中国の一般人と交流した。学術界の人もいれば、さまざまな業界の人もいる」
ウッド氏によると、これまで中国をテーマとした多くのドキュメンタリーでは、西側諸国の専門家が中国の歴史に自分の評価を加え、研究で「独占的な地位」を占めていた。ウッド氏は「中華のストーリー」により、視聴者に中国人の生の声を聞いてもらい、中国人に自国のストーリーを語ってもらおうとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月19日