陳凱歌(チェン・カイコー)監督が2011年に、映画「運命の子(原題:趙氏孤兒)」を引き下げて、第61回ベルリン国際映画祭に参加した際、世界のメディアを前に、日本の人気作家・夢枕獏の伝奇小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を映画化し、大がかりなセットを建設して、中国の唐時代(618年-907年)の都を再現すると宣言した。そしてこのほど、同計画に新たな進展があり、映画の脚本がほぼ完成し、今年の下半期にはクランクインすることが明らかになった。現在、キャスティングに入っており、中国と日本の人気役者が少なくとも8人は出演し、これまでで最大規模の中日合作映画になるという。
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」(全4巻40章)は、夢枕獏が執筆に17年かけたという大作シリーズで、陳監督は、その中から妖猫と関係のある物語をチョイスし映画化した。製作側は映画の名前を正式に「妖猫伝」に決定した。
実物大で唐の都を再現
まだ、本決まりにはなっていないものの、同映画は現在、キャスティングに入っており、中国と日本の人気役者と出演交渉を行っている。登場人物が非常に多いため、少なくとも人気役者8人が起用されることになる。
日本の小説をリメイクしているため、映画製作会社・角川映画も共同製作を非常に重視しており、過去最大規模の日中合作映画製作に協力を惜しまない姿勢。共同での脚本の練り合わせやセッティング設定など、クランクイン前の作業に、約5年の歳月をかけた。唐時代の様子を完全に再現するため、陳監督と美術チームは、湖北省に実物大の唐の城を建設、すでに完成した。この城は、古代の都を正確に再現し、映画のほとんどのシーンがここで撮影される。
原作がどれほど忠実に描かれているかは、封切りの時までのお楽しみ。今のところ、上映日はまだ未定だ。
「人民網日本語版」2016年2月18日
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