記事によると、大学入試は過酷だが、重点高校の学生生活は我々が想像するようなもの――終わることのない授業とテスト、その合間に思想道徳の授業や目の体操をする――ではないと言う。先生たちは教科書にこだわることなく、勉強と生活が面白くなるような、新しい理念を取り入れている。
康影新さんもそれを実証する一人だ。いま彼女が熱中しているプロジェクトは、「六次の隔たり」理論を使ってウィチャットの複雑な販売ネットワークを分析・研究することである。理想的な数学者として、彼女はSF小説も書いている。
現在、中国の大学入試は文系と理系の試験に分かれている。つまり学生は、高校に入ったらどちらに行くかを決めなくてはならない。しかし、博学多才な康さんやトニーさんは、このような状況は変わるべきものだと考えている。中国では20の省で大学入試改革が始まっており、来年には方針が決まるはずだ。そのうち、最も普遍的かつ鮮明な変更は、文理の区別をなくすことである。学生は生物、物理、化学、歴史、政治、地理の中から自由に3課目を選択することができる。中国の教師たちも新しい方法を取り入れ、教科書にとらわれることなく教えるようになっている。中国で最も名門と言われる清華大学と北京大学で学んだ李永楽さんは現在、北京で最も人気の高校である人民大学付属中学で物理を教えている。彼の授業を受けている幸運な学生によると、李先生の人柄と自由奔放なスタイルが人気の理由だという。
記事は、改革は教育方式に留まらないと指摘する。政治と国語など、共産主義イデオロギーの基礎となる教科も変化している。ショーンさんの政治教師は、超大国の政治戦略について批判的に考えるよう、学生に要求したという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月27日