フグの食用が合法に? 条件付きの解禁が検討中

フグの食用が合法に? 条件付きの解禁が検討中。 フグは愛らしい姿をしているが、高い殺傷力を持ち、「十数秒で神経を麻痺させ、十数分で人の命を奪う」と言われている…

タグ: フグ,中毒,食用,違法

発信時間: 2016-05-28 09:59:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フグは愛らしい姿をしているが、高い殺傷力を持ち、「十数秒で神経を麻痺させ、十数分で人の命を奪う」と言われている。報告されただけでも、2015年には全国でフグ中毒が7件発生している。フグ毒は人の命を奪うが、世界でまだ解毒剤が開発されていない。フグの体内に強烈な神経毒が含まれるため、この26年間に渡りフグは合法的な食材として認められていなかった。旧衛生部は1990年「水産品衛生管理方法」を発表し、「フグは劇毒を含むため、市場流通を禁ずる」と明確に規定した。この規定はフグ産業全体に20年以上影響を及ぼした。業界関係者は、「フグは26年も禁じられているが、全国各地の多くの飲食店ではフグ料理が出されている」と話す。

「フグの食用は違法」は、過去と化すかもしれない。中国農業部、国家衛生・計画生育委員会、国家質量監督検験検疫総局は今年4月、「養殖フグの生産・取り扱いの条件付きの解禁に関する通知」を発表した。しかし市場流通品種を厳格に定めており、全面的な市場解禁とはならなかった。また「野生のフグの販売、養殖フグの活魚の販売、未加工の養殖フグの販売を禁ずる」と規定された。

フグの市場流通の許可は、多くの条件を満たさなければならない。まず品種についてだが、中国の沿岸部でよく見られるフグは40数種類あり、養殖・生産・取り扱いが認められるのはトラフグとメフグのみだ。これはこの2種類のフグが長年に渡る養殖試験により、毒性が非常に低くなっており、ほぼ毒を含まない水準になっているからだ。また生産・取り扱い企業は審査を受けなければ、上述した2種のフグ(加工済み)を市場に出荷できない。つまり市場で合法的に流通しているフグは活魚や未加工であってはならない。野生のフグも明確に取り扱いが禁じられている。

トラフグ、メフグは国内の輸出量が最大の2品種で、日本や韓国で高いシェアを誇る。トラフグは日本市場で、1キロ当たり20ドルの値がつく。日本人はフグを新鮮な刺し身にする。多くの中国人も食べるため日本を訪れる。安全を保証するため、日本のフグ調理師は厳しい研修を受け、国が認める取扱資格を取得しなければならない。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月28日

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