ベトナム北西地域の中国語人材の育成拠点として、フート省のフンヴオン大学中国語科も就職率100%を実現させている。同大学中国語科の2年生である阮氏秋河さんは、中国語教師のボランティアである関麗さんなどの熱心な指導の下、「第15回世界大学生中国語コンテスト」のベトナム北部地区の予選に出場した。阮氏秋河さんは「中国語教師のボランティアは豊富な知識を教えてくれるだけでなく、私たちの夢に翼を与えてくれます。私の夢は、関麗先生のような優秀な教師になることです」と語る。
優秀な中国語教師のボランティアは、大学からも国家からも尊重されている。タイでは2003年以来、タイ側の要請に基づき、のべ1万人余りの中国語教師のボランティアを派遣している。ハノイやホーチミンなどの都市では、中国語教師のボランティアが数多く教鞭を執っている。在越中国大使館の文化参事官である劉三振氏は、「ベトナムの学校の中には、自ら積極的に電話をし、中国語教師のボランティア派遣を要請するところもある」と述べる。
東南アジアで人気の中国語教師のボランティアだが、これは世界の中国語ブームの縮図でもある。データによると、中国は累計で118の国と地域にのべ3万人の中国語教師ボランティアを派遣している。教えた学生は600万人以上に上る。彼らは故郷を遠く離れ、文化の差や孤独といった精神的困難を克服し、当地の中国語学習の発展に貢献している。そして中国と世界各国の教育文化交流を促進している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月18日