リオデジャネイロ州が財政難が深刻だとして「緊急事態」を宣言したことを受け、ブラジル政府はこのほど、同州に29億レアル(約8.5億ドル)の緊急支援を行い、セキュリティやインフラを整備し五輪を順調に行えるようにする方針を明らかにした。
アナリストによると、リオ五輪の開幕まで1カ月あまりとなったこの時期にリオデジャネイロ州は「緊急事態」を宣言し、国際社会はリオ五輪が順調に行えるかを懸念している。しかし、総合的に見て、五輪への影響は大きくなく、予定通り行われるはずである。
リオデジャネイロ州の財政収入の3分の1は地元の石油産業によるものである。近年の国際原油価格の低迷、石油産業の不景気によりリオ州の財政は厳しさを増している。