8月16日、リオ五輪の卓球女子団体の決勝戦で中国チームが3対0でドイツチームを下し、金メダルを獲得した。写真は表彰台に立つ中国チームの丁寧(左)、李暁霞(中)、劉詩雯(右)。
米メディアは、リオ五輪大会で少なくとも44名の卓球選手が中国生まれだが、中国チームの選手はわずか6名だったと伝えた。
アメリカの某ウェブサイトの記事によると、2016年夏季五輪大会において卓球試合の4つの項目全てで中国は金メダルを連続して獲得した。1988年にオリンピック公式スポーツになって以来、金メダル32枚のうち28枚を中国は手に入れている。どうしてこれほどまでに強いのか。答えは簡単だ。中国は他の国と比べてはるかに多くの卓球選手がいるからである。
少なくとも1950年代に中国は卓球に熱中し、国技となっていた。それは情理に合うものだった。卓球は大きな空間がいらず、お金のかからないスポーツである。同時に西洋で流行しているものでもなかった。現在、中国のほとんどの公園には卓球台があるし、ほとんどの学校には常に訓練された卓球チームがある。
中国では1000万人が卓球の試合に常に参加し、3億人がたまに卓球をする。他国のデータはないが、この数値に近い国はほぼないと考えられる。
卓球は体形によって差がつきにくいスポーツだ。つまり参加する選手が多ければ多いほど、高いレベルに到達することが可能である。中国には集中訓練のスキームがあり、卓球の才能がある子供は小さな頃からチームに招かれ、高水準の訓練を受ける。
中国の国家チーム選抜は残酷なものであり、訓練も過酷である。選手は毎日少なくとも7時間練習し、トップクラスの選手は専門のコーチがつく。あるときは1対2でコーチする場合もある。これは他の球技では見られないものだ。中国の卓球チームは世界戦での戦術分析能力が高く、新しい卓球技術の開発者でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月28日