都市脳、ETロボ、VRPay、ウェアラブル端末、インターネット自動車・・・現在杭州で開催されている杭州雲栖大会で、人工頭脳(AI)の先進技術が展示されている。これらの技術は我々の生活にどのような変化をもたらすのだろか。
【脳を持った都市】
10月13日の雲栖大会の開会式で、杭州都市データ脳が正式に発表された。AIを使って市内の交通管制をデジタル化・スマート化することで、杭州を世界で初めてのAI技術の実用化で公共管理を行う都市にする試みである。
9月に杭州都市データ脳交通モジュールが市内の萧山区の道路に設置された。最初の試験結果では、AIで信号機を制御することで、道路を通る車の平均速度は3~5%上昇。1部区間では11%上昇したところもあった。
交通渋滞は都市脳が迎え撃つ最初の難題である。都市脳の目標は、データによって都市が自ら調節し、人との良性な空間を作り上げることである。
【各種ロボット】
大会の体験エリアで紹介された阿莫というロボットが大きな注目を浴びていた。顔認識や身分証で識別を行い、1分足らずの間に飛行機への搭乗手続きをサポートするロボットである。
阿莫を開発した深センの科学技術会社の担当者は「搭乗手続きが自動になるだけでなく、乗客の話す言葉を理解し、本人を搭乗口まで案内する、いわば空港の全方位サービス員である」と話す。
同エリアにはこのほかさまざまなロボットが展示。北京の科学技術会社が開発した外見がやさしい優友スマートロボットもそのひとつ。「人と話ができるほか、視覚もあり、自分の位置も理解でききる」と担当者。
【VRPay】
会場でひときわ人気が集めたアントフィナンシャル(アリババグループ)のVRPayは、VR技術を活用した決済サービス。ネットショッピングの際に、うなづいたり、視線を送ったりすることで、決済が完了する。開発者チームによると「VR技術を活用した点に大きな特徴がある。独自の決済方式とセキュリティシステムを備え、かつ生体認証とも結びついているので、決済は一段と安全。これからはカードを使わずに買い物ができるようになる」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月26日