地震警報は現在もなお、世界的な難題となっている。中国は世界で最も地震災害の多い国のひとつである。そのため、より多くの研究開発を行って地震警報システムを開発することが求められる。
中国地震局によると、第13次五か年計画期間の重要なプロジェクトである「国家地震震度速報と早期警戒プロジェクト」が初期計画段階に入っている。2017年末にはスタートする見込みだ。
計画によると、国家地震震度速報と早期警戒プロジェクトは約5年で完成する。破壊的な地震が発生した際、秒レベルでの地震警報情報サービスを提供する。
この目標を実現させるため、未来への投資として18.5億元が必要である。全国に地震測定器を1960台設置するほか、3309の強震測定地、10241の烈震測定地を配置する。華北地域、南北地震ベルト、東南沿海地震ベルト、新疆天山地震ベルトなどの重要地域における平均間隔距離は12.5キロとなる。
国家地震震度速報と早期警戒プロジェクトは、これら測定地点での観測、データ処理、情報の発表、ネットワーク、運営保障の5大システムを構築する。重点地域で秒レベルの地震警報サービスを提供するほか、30分から24時間まで持続的に地震災害情報を提供する。24時間後にはさらに多くの情報を提供していく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月21日