サウジアラビアのサルマン国王は訪日前、マレーシア、インドネシア、ブルネイを訪問した。BBCによると、国王は電動昇降機も含め、459トンの貨物をインドネシアに持ち込んだ。
日本メディアによると、サルマン国王は12日より日本を4日間訪問する。サウジ国王の来日は1971年以来、46年ぶり。対日関係や国際情勢をめぐる発言は政財界の関心を集めるが、注目されるのはそれだけではない。世界最大級の産油国トップだけに規格外の豪華外遊となりそうだ。
日サウジ外交筋は「既に東京都内の高級ホテル1200室は押さえている」と明かす。国王来日には複数の閣僚や王子が同行する。来日に先立つインドネシア訪問には約1500人が随行。日本に直接来る随員も含めるとさらに増えそうで、日本で受け入れ準備が着々と進んでいる。
ロシアの貨物機が5日、羽田空港に降り立った。チャーターしたのは、サウジアラビア政府だった。ロシアとサウジの関係者らが、駐機場で待機していた。貨物を出し入れする後部ハッチから運び出されたのはエスカレーター式のタラップだった。サルマン国王の空の旅に欠かせないものだ。
サウジ政府関係者は国王来日を前に、 「日本に移動式タラップはあるか」と 日本側に確認を求めた。サルマン国王は81歳で、2月末から約1カ月にわたるアジア諸国歴訪には細心の注意が必要だ。日本側で準備できないことが分かると、サウジ政府は国王専用のタラップを持ち込むことを決めた。