韓国は近年、中国人観光客が2番目に多い国になっている。韓国観光当局のデータによると、2016年の訪韓中国人客数は延べ806万7700人に達し、外国人客全体の46.8%を占めた。
しかしミサイル迎撃システム「THAAD」配備問題の影響が続き、中国人客が韓国旅行に消極的になっている。航空会社も「韓国ボイコット」に加わった。記者の調べによると、寧波空港の韓国行の複数の便が全面的に欠航となった。航空各社も市場の状況に応じ、韓国線の調整を行うことになる。
中国国家観光局も公式サイトで韓国旅行に関する注意を喚起し、海外旅行のリスクを認識し、慎重に渡航先を選択するよう国民に呼びかけた。観光客の激減により、国内の航空各社は市場の状況に応じ、韓国線の調整を行っている。
韓国の観光業、「お得意様」を失う
THAAD韓国配備問題により両国関係が緊張化し、昨年8月に訪韓中国人客の増加率がピークに達したが、その後は低下を続けている。中国人客の増加率は10月に4.7%に低下し、11月には1.85%まで低下した。1月の訪韓中国人客は延べ56万5200人で、前年同月比でわずか8%の伸び率となった。
業界内では、中韓両国のTHAAD問題を巡る争いが長期化すれば、中国政府は対策をさらに強化する可能性があるとされている。中韓を結ぶ航空便を減らし、政策面から中国人客の訪韓を制御すれば、韓国の航空業と観光業が大きな打撃を受けることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月10日