中国の母乳バンク 母愛を伝える責任は重く道は遠い

中国の母乳バンク 母愛を伝える責任は重く道は遠い。 近年、広州市、南京市、上海市などでも次々と母乳バンクが設立されている。それらと異なるのは、協和医院の母乳バンクは「科学研究型母乳バンク」という位置づけである点で、集めた母乳は臨床でなく、まずは科学研究に使用される…

タグ: 協和医院,母乳バンク

発信時間: 2017-05-17 10:56:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 



5月10日、中国網の記者に母乳バンクの設備を紹介する協和医院の母乳バンク責任者で小児科副主任の李正紅さん

 

5月10日,协和医院母乳库的负责人,儿科副主任李正红教授在为中国网记者介绍母乳库的设备

 

母乳バンクの設立 困難の中で模索

近年、広州市、南京市、上海市などでも次々と母乳バンクが設立されている。それらと異なるのは、協和医院の母乳バンクは「科学研究型母乳バンク」という位置づけである点で、集めた母乳は臨床でなく、まずは科学研究に使用される。

これについて李正紅さんは、「母乳バンクは中国では最近登場したもので、まだ基準や管理システムが整っておらず、各母乳バンクがそれぞれの形で運営し、基準もバラバラである」と話す。協和医院はより真摯な態度で、まずは科学研究からスタートし、国の関連基準の制定に貢献する方針を固めた。

母乳バンクが直面するもう1つの問題は資金である。李正紅さんによると、外国の多くの母乳バンクは「無料寄贈、有料使用」だが、中国にはまだ母乳の基準と価格設定がないため、すべての母乳バンクが無料で提供し、完全に公益性のものである。しかし、母乳バンクの設立には資金が必要で、母乳を1回提供するにの数十元がかかる。乳児に飲ませる場合は一連の検査をして安全を保障しなければいけない。現在、資金は病院が負担するか、公益基金や募金によって賄われる。

 

 

母乳库建设,在困境中探索

近年来,广州、南京、上海等地已经陆续建立了一些母乳库。与之不同的是,协和医院母乳库定位为“科研型母乳库”,即采集到的母乳暂时只用于科研,不投入临床使用。

对此,李正红解释说:“母乳库在我国还是新生事物,目前还没有相应的标准和监管机制,各母乳库有各自的运行流程,标准有高有低,并不统一。”为此,协和医院决定采取更严谨的态度,先从科研做起,为今后国家制定相关标准提供依据。

母乳库所面临的另一个困难就是资金问题。李正红介绍说,国外很多成熟的母乳库都是“免费捐赠、有偿使用”的,而母乳在中国还没有标准和定价,因此国内目前所有的母乳库都是免费提供母乳的,是纯粹的公益性质。但建立母乳库需要资金的投入,一个妈妈一次捐乳就要用掉至少几十元的耗材。如果要给婴儿吃,还需要一系列的检测以保证安全。目前资金只能靠医院投入,或公益基金和爱心人士的资助。

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