北京の大学で修士課程を学ぶ、高い鼻と青い目をしたルーマニア出身のピーターさんは正真正銘の“外人さん”だが、生粋の北京方言を操る。
中国歴5年のピーターさんは、毎日のように発展し続ける都市の姿に驚く。高速鉄道、ネットショッピング、オンライン決済、シェア自転車。これらは、外国人留学生が選出した「中国の新四大発明」である。ピーターさんは「これらの発明は中国人の生活を変えた。僕の中国に対する認識も変えた」と敬服した表情で話す。
毎日変わる北京は「青年」カフェでピーターさんはスマホを取り出し、慣れた手つきで中国語をピンイン入力しながら友だちとウィチャットをしている。今年22歳の彼は、首都経済貿易大学国際学院の大学院で経営学を学んでいる。「どうして中国で勉強しようと考えたのか」との問いに対し、ピーターさんは端的に「中国が好きだから」と答える。
「僕はロンドンの中学で5年学び、その後、友だちの紹介で北京にやって来たんだ。そして、中国がこんなに国際的で、若々しい所なんだということを初めて知った。この地の未来に大きなポテンシャルを感じた」。
北京の生活を聞くと、彼は「毎日がブランニューデイさ」と答える。ルーマニアのメディアが中国を紹介することは少ない。「来てみて初めて分かった。中国の発展がこれほどまでに速いということを」、「ここで5、6年暮らしているけれど、毎日この地の新しい変化を見つけることができる。常に中国に対する認識が変わっている」。
ピーターは、「北京では、ほぼ毎年新しい地下鉄や高層ビルが建設されている」と感嘆する。そんな北京が、彼には“新しく、若い”街に感じられる。それだけでなく、毎月のように新たなアプリや流行が生まれている。たとえば料理のデリバリーサービス、配車サービスなどだ。だからこそ彼は、北京が極めて“生命力”のある都市だと感じるのだ。