中国のシェア自転車の優位性とは?
欧米などではシェア自転車サービスが発展して何年も経つが、その多くがポールに設置されており、場所をとり、いつどこでもレンタルできるわけではない。また、黒字を計上できず、主に政府の補助金や企業からの公益資金で運営されるため、「税金の無駄遣い」と言われている。
一方、企業と市場の力に頼り、中国のシェア自転車は短期間で西洋にまで発展した。モバイル通信、ユビキタスネットワーク技術、スマートフォンを合わせ、ポールのないシェア自転車を開発し、アプリでQRコードを読み取り、支払い、自転車の利用とシェアリングの効率を高めただけでなく、多くの利益も得た。
ガーディアン紙が「中国のシェア自転車には多くの都市の外観と雰囲気を取り戻す潜在力がある」と称賛するのも納得できる。
それだけでなく、商品の技術にしても、運営モデルにしても、中国のシェア自転車は「中国オリジナル」を実現。シェア自転車の海外進出により、世界で売れた「メイド・イン・チャイナ」は「スマート・マニュファクチャリング・イン・チャイナ」になった。
シェア自転車の海外進出の正しい方法とは?
今年5月、20カ国の外国の青年は中国「新4大発明」に高速鉄道、支付宝、シェア自転車、ネット通販を選んだ。彼らは、「中国式の生活」に惹かれると話している。
中国のシェア自転車の海外進出には多くの優位性があるが、気候、法律、住民の習慣などが異なり、その土地の事情に適した方法をとることが中国のシェア自転車を世界に広める最良の方法だという分析もある。
マンチェスターを例に挙げると、シェア自転車が直面する最初の試練は天気である。シェア自転車運営会社国際商品部責任者のリチャード・ホワン氏によると、この地域に雨が多いという指摘も多かった。
この問題を解決するため、リチャード・ホワン氏らチームはマンチェスターの水たまりを想定して中国の川辺に自転車を持って行き、ペダルを踏んだ時にフェンダーで泥を避けられるかを検証し、成功を収めた。
またガーディアン紙は、シェア自転車は渋滞緩和を目指すが、利用者が自転車を放置したことにより渋滞が深刻化することもあると指摘。マンチェスターのバーンハム市長も、Mobikeはイギリスでテストしていないが、市は審査を続ける必要があるとの見解を示し、「マンチェスター交通局はMobikeとの提携において、このシェア自転車が歩行者や車、市中心部の店に影響を及ぼさないよう努めていく」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月14日